ICL手術を受けようと思い立ち、東京・新宿の眼科へ行った。
※ICL手術については手術が終わったらレポを書こうと思っている。
東京に行くのはコロナ前でも年に3回がいいところだった。
その時は基本的に東京住みの友達と東京駅など迷うほどもない場所ですぐに落ち合って案内してもらっていたので、緊張感も特になかった。もちろん迷うこともなかった。
しかし、今回は自力で新宿の眼科までたどり着かねばならない。
“東京”という響きでもうビビってしまうほどなのに、今回は強敵“新宿”である。
新宿が巨大迷路であることは知っていたが、実際に行ってみて泣きそうになった。
まず、「診療前に何か軽く食べておこう」「せっかくだから気になるパン屋さん行こう」
と、新宿駅構内にあるパン屋さんを事前リサーチし、意気揚々とそのパン屋さんを目指した。
結果としては、
そのパン屋さんには行きつくことができなかった。
残念すぎる。
駅構内だからスマホの地図アプリがあまり役に立たず、
改札から出ずに利用できるという情報があったので、もしかしたら違う路線の改札内なのか…
駅員さんにパン屋さんの位置を聞くのもためらわれ…
無念。
さまよって時間を浪費している場合ではないので、10分ほどで諦めて眼科に向かうことにした。
結局、行く途中のオフィスビルのなんでもないチェーンのカフェで食べた。
普通ぐらいにはおいしかったのでよしとするが、それならスタバのほうがよかったな、という感想である。
そして、眼下に向かう途中、迷わないようにできるだけ大きい道を選んで歩いて行ったところ、左右に見上げても見上げきれない高層ビルの嵐。
なんだか、無駄に東京を感じて感動し、
心の中で、
「うわあああ~~これが東京かああ~~~✨」
「すげええええ~~~~✨」
と心で感嘆の声をあげていた。
それが、「高層ビルを見上げる」という行動になって露呈し、
誰がどう見ても“お上りさん”モード全開だったに違いない。
恥ずかしい。
(※まあ多分誰も私のことなんか気にしてない。)
そしてさらに、周りを歩いている人々がおしゃれさんばかりに見えた。
「東京=おしゃれ」の方程式が強迫観念となって頭にいっぱいだったのだろう。
気後れした。
.
というもの、その日は1年の中でもかなり冷え込みの厳しい日で雪も心配されるくらいの日だったので、私は見た目のおしゃれさより防寒最優先で服を選んだ。
うん、そう、相当ダサかったのだ。
がんばっておしゃれをしようとしたところで、限界はあるのだが。
自分に自信がなく、田舎者であるという劣等感を抱き、無駄にビビっていたことで、
余計に自分以外の人たちがみんなおしゃれな都会人に見えたのだ。
そしてもう一つ、
ふと、あるYOUTUBERが言っていた「東京って外車ばっかじゃない?」という言葉を思い出し、車道に目を向けてみた。
するとなんということでしょう、本当に外車ばっかり。
ベンツ、ベンツ、BMW、VW、よく知らないマークのやつ、レクサス、レクサス
みたいな感じで、
東京に住む庶民は車移動しちゃいけないのか?平々凡々な国産軽自動車は走っちゃいけないのか?と思うほどに外車ばかりであった。
ネタかと思った。
東京が経済の中心でもあるということを改めて思い知らされた。
まあ人口が多いということは富裕層の数も多いんだよな…なんて考えながら、普段自分が乗っているポンコツ車に思いをはせた。
自分の車が愛おしく感じられた。
そんなこんなで超都会・新宿の洗礼を受け、
田舎者の負け犬の遠吠えと思われるかもしれないが、
「東京には住めないなっ(地元がいちばんっ)」
と心から思ったのであった。
東京にも郊外の閑静な住宅地やこじんまりとした学生の街、など快適な生活、庶民である私の身の丈に合った生活を送れる場所はあるだろうが、新宿でTHE東京を感じてしまったので、こんな感想を抱くこととなった。
ICLの手術を受けるということは、手術当日と何回かの術後検診に行かねばならない。
うむ、場数を踏めば慣れるものなのだろうか。
新宿を攻略し、自分の庭のように闊歩できる日は一生来ないと思うが、スマホの地図アプリに頼りながらでも行きたいところに行けるくらいにはなりたい。
自分の成長に期待。