ussamのつぶやきダイアリー

日々のつぶやき、美容、ダイエット、本の感想などゆるく書いていきます。

「持ち物:ビン」と書いた話

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昔の出来事、完全に忘れ去る一歩手前の記憶、

そんな記憶があるきっかけで、ぽっと思い出されることがある。

 

 

最近レモンをいただいたので、はちみつ漬けにでもしようかなと思い、

それならジャムとかが入っているあの形状のビンが必要かな~とぼんやり考えていた。

(※結局ガラス製の耐熱タッパーで作ったのは秘密)

 

 

ビン…

ちょうどいい大きさのビンがうちにあったかな~と考えていたところ、

ポンっと古い記憶が落ちてきた。

 

 

それは確か小学校1年生の時のことである。

 

学校行事で“海岸清掃”に行くことになった。

 

その事前学習プリントに、

・海岸清掃の目的・意義

・当日の注意点(海の危険)

・当日の持ち物

などを書いた(はずだ)。

 

 

そのプリントはもちろん事前にチェックされる。

 


返却されたプリントの先生からのコメントを見て、

まさに「穴があったら入りたい」という気持ちになった。

 

 

それは当日の持ち物欄である。

 

 

 

私は何を思ったか

 

「ビン」

 

だけ書いたのだ。

 

 

それに対して先生は

「?」

というコメントを残していた。

 

 

うん、わかる、

「?」と書きたくなる気持ちが。

 

 


「何を思ったか」と先ほどは書いたが、

何を思って「ビン」と書いたのか、私はそこもしっかりと覚えている。

 

 

小学校低学年の私は、きらきらするもの、大人女子っぽいもの、

特に漫画とかアニメに出てくるそれらの象徴のようなものにあこがれていた。

 

その中の一つに、「きれいな貝殻が詰まったビン」があった。

 

清掃に行く海岸には貝殻も落ちていることを知っていた。

そして、そのころの私はこう思ったのだ。

 

 

貝殻いっぱい拾ってビンに詰めたい!!

それを自分の部屋の窓際に飾るんだ♪

 

 

清掃という目的を完全に無視した発想ではあるが、その子供心は今でも理解できる。

 

 

しかし、当日の持ち物として、

ビニール袋、軍手、タオル、水筒

などを期待していた先生からしたら、「ビン」は「?」でしかない。

 

 

そのとき抱いた羞恥心がどれほど強烈なものだったのか…

ほとんど記憶にないあの時期の唯一の鮮明な記憶と言ってもいい。

 

そのプリントを他の子どもたちにさらされるわけではないが、

自分の間抜けさが全世界に公開されてしまったような気持ちになって、いたたまれないことこの上なかった。

 

 

小学校時代は完全に頭いいキャラで、リーダー気質キャラだったので、

「いつもかしこいあの子がなんで”ビン”とかよくわからないこと書いてるんだろう」

と、先生に思われているんだろうな、

というかなり自意識過剰な深読みをして、

 

勝手にものすごく恥ずかしくなっていたのである。

 

 

今思い出せば、

「あほだな」

と思いつつも、

 

「かわいかったなあの頃の自分」

とも思うのである。

 

 

 

仮に今、貝殻が詰まったビンが欲しいと思ったとしたら、

迷わずアマゾンを開いてみてみることであろう。

 

 

夢がないな…。

 

先生の期待を完全無視して自分の欲に正直になれるというのはある意味うらやましい。

 

大人になった今では、何をするにも周りの反応を気にして、この人はこうしてほしいんだろうなと読んで、それに従って行動してしまうことばかりだ。

 

 

社会人としてその姿勢は欠かせないのものではあるが、

自己満足のためにもいろいろしてあげたいと思うこのごろである。