ussamのつぶやきダイアリー

日々のつぶやき、美容、ダイエット、本の感想などゆるく書いていきます。

優しくない世界

 

北陸応援割で旅行に出かけた。

 

大学時代の友達との女子二人旅。

 

とても充実したいい旅だったのだが、その内容はまたいつか書くとして(多分書かない)、

 

旅行中に何度か感じたことがあった。

 

 

それは、

“お年寄りに優しくない世界になっていっている!”

ということだ。

 

 

まず、ホテルだ。

 

私たちが泊まったのはかなり最近できた、4つ星ホテル。

 

どこでも最近はそうだが、エレベーターに乗って自分が泊まる客室のある階まで行くときには、

エレベーターのボタンを押すのにルームキーをかざしてからでないと階のボタンを押せない。

 

かなり多くのホテルでその仕様になってきたので、私たちはまったく戸惑うことはなかったが、

同時に乗ってきたおじいちゃんおばあちゃんグループが、

「え、押せないよ!」「これどうするだか!あれ?あれ?」

となっていたので、友達がレクチャーしてあげた。

 

「ルームキーをここにあててからじゃないと押せないんですよ。」

とお教えする。

「ルームキー?持ってるのあんたじゃん」

などとわちゃわちゃし始める。

 

やっとのことでルームキーを取り出すもタッチする場所がいけないのかうまくできない。

 

友達が手取り足取り、

「こーしてー、こーです」

とやってあげるとようやく階ボタンが押せた。

 

「ごめんね~ありがとね~」

と感謝され、人助けをしたと私たちはいい気分になった。

 

と、同時に、

確かに初めてこのシステムに遭遇したらわからないよな~と思った。

 

さらにおじいちゃんたちにとって難関だった要因としては、

“もうわかってるよね”という世間の誤った(高をくくった)認識だと思う。

 

ホテルのフロントでも説明はあったが、限りなくさらっっっっとだったし、

エレベーターの中には「ルームキーをタッチ!」みたいな説明書きもなかった。

 

これはわからなくてもしょうがない。

 

 

その方たちを助けた日の夜。私

たちは予約しておいた居酒屋に行った。

 

少々お高めではあったがとてもおいしくいただいた。

 

そのことはどうでもよくて(←)、

 

私たちが舌鼓を打っているとお店におじいちゃんおばあちゃんの6人くらいのグループが入ってきた。

 

「6人ですけどいいですか?」と店員に聞く。

その日は日曜日で定休日の飲食店が多く、私たちでもお店のチョイスに困ったほどだったので、もちろんそのお店の予約でいっぱい。

 

断られたのにすぐには飲み込めていないようで、

「ホテルの人に聞いたら予約はできないって言われたんだけどね~」

と、どこか要領を得ないコメントを残して去っていった。

 

 

やっぱ予約でいっぱいだよね~と思うくらいで流していたが、

お店を出てホテルに向かって歩いているときに、

「あの人たちエレベーターの人たちじゃない?」となり、

「どっかいいお店は入れたかな~」と急に心配になった。

 

 

ホテルに着くと、楽しそうな雰囲気のその方たちがいらっしゃった。

入れるお店あったんだ~と謎の安心感を覚えた。

 

週末など混雑が予想されるときには予約必須であるというのは常識になり始めている。

 

しかし、人気店を調べて予約するにはインターネットを使いこなせる必要がある。

 

グーグルマップなどで調べ、ネット予約ができればポチポチッとし、できなければそこに表示されている電話番号に電話をする。

 

これはきっとガイドブック頼り(しかも最新じゃないかもしれない)だと、予約するのも至難の業だ。

 

 

 

ホテルは大浴場付きだったので、ゆったりとお風呂も満喫。

 

暖簾をでたところには湯上り(とジム)用のスポーツドリンクが置いてあった。

 

ウォーターサーバー式だったのでコップでレバーを押すと出てくるという方式なのだが、

そこでまたあのグループのうちの一人のおじいちゃんが戸惑っていた。

 

コップを下のところにおいてボタンでもなんでもないところを押してみたりなんだりしていたので、みかねて私が汲んで差し上げた。

 

しかし、あの給水機もよくないというかわかりづらい。

 

背景(本体?)が黒であるうえにレバーも黒で、照明も暗めである。

もうどこに何があるのか見えづらいったらありゃしない。

 

私でも一回「ん?」となったのだから、お年寄りにはハードルが高い。

 

 

 

そんなこんなで、なんてお年寄りに優しくない世界なんだ!と友達と話した。

 

 

 

さらに次の日、私たちにとっては旅行最終日。

 

だめ押しのようなできごとがあった。

 

 

この類の不親切さは割と最近多発しているかもしれないのだが、

 

その犯人は"応援クーポン"だ。

 

 

北陸応援割で旅行代金そのものが安くなることに加え、その地域の加盟店で使えるクーポンがもらえた。

1000円分だがお土産代の足しになるのでありがたかった。

 

しかし、そのクーポンがくせ者で、電子クーポンなのだ。

 

まず、アプリをダウンロードする。

アプリに必要な情報を登録し、ホテルでもらった紙にあるQRコードを読みこむとアプリ内で1000ポイントが付与され、1ポイント1円で使えるというものだ。

 

 

スマホに慣れており、同じような操作をしたことがあればそんなに苦ではないが、それでもめんどくさいなと感じた。

 

 

私たちが昼食を食べに入ったお店で、会計をしようとしているおばちゃん(おばあちゃん)2人組がいた。

このクーポンを使いたいのだとQRコードが載った紙を店員に見せていた。

 

「これはアプリをとってこれを読み込んでもらわないと使えないんですけど……」

と店員が説明する。

 

詳しいやり方を話してはいたが、自分たちには到底できないと思ったのかおばちゃん二人は「じゃあいいです~」と諦めて普通に現金で支払いを済ませて帰っていった。

 

たかが1000円、されど1000円。

 

どうせ説明とQRコードが載った厚手のカラー印刷の紙を配るのだから、元から紙クーポンにしてしまえばいいのにと思った私は間違っているだろうか。

 

資源の無駄や郵送費の問題があるのかなと思ってはみるが、他に結局紙を配っているのだから同じではないか。

 

 

 

 

情報弱者”という単語ができて久しいが、最近はそれを実感することが多いように感じる。

 

ペーパーレスにしたり、セキュリティー保護のために手順が多くなったりすることは仕方がないのかもしれない。

 

しかし、急速に進むIT社会、情報社会に取り残されて不利益を被る人がいるかもしれないというのは忘れてはいけないと思うのだ。

 

 

 

めずらしく真面目なことを書いてしまった。

 

 

 

というのも、自分もいつか時代に取り残される側になるのではないかという不安があるからだ。

 


今は年齢的にもいろいろな変化に適応しやすいし、

スマホなどの情報機器を日常的にヘビーユーズしているからなんとかついてはいけているが、

時々新しいシステムに出会うと混乱したり理解に時間がかかったりすることがある。

 

未来では今では予想できないような大きな変化があるだろう。

 

その時に時代に取り残されないようにできるだけ自分を日々アップデートさせていかなければならないなと思う。

 

それと同時にというかもっと大事かもしれないと思うが、わからないことがあったときにすぐに頼れる人を作っておかなければと思う(自分だけの力では限界があることは認めている)。

 

 

 

いやはや、

 

日進月歩ですね。