車を運転していて前の車にものすごくイライラした、という話を母にしたときだった。
母は言う、
「そういうときにブツブツしゃべったほうがいいんだよね!」
と。
つまり、イライラしたことを押し込めて忘れようとしようもんなら、もう大変。
イライラが自分の知らないところで積もり積もっていき、いつか爆発してしまう。
その結末は自分のメンタル的にも、周囲の人への影響を考えても、望ましくない。
では、自分の中にため込まないために、イライラの元凶に向かって罵声を浴びせたり、怒鳴ったり、むやみやたらに叫んだりということがいいかといえば、
もちろんNOである。
そもそも運転中に私をイラつかせた相手に直接文句を言うというのは物理的に不可能である。
あくまでも、一人ごとで、ぶつぶつと、不満を撒いていくという感じだ。
「さすが私!」と言っていいのか、母の娘である私は日常で不満をぶつぶつ言って発散するということは、自然と実践できている。
英才教育の賜物だ。
そのアドバイスを改めて受けて、母に、
「いつもやってる!(ドヤー)」
と言い放ち、
例えばどんな時にぶつぶつ言いたくなるかで盛り上がった。
私の場合は、運転中と夫に対しての些細な(時に少々深刻な)イライラが多い。
前者はどうせ自分一人の空間なので、普通にしゃべる感覚でぶつぶつ言っている。
ときどき走行中だし、聞いている人もいなかろうという意識で発狂したように叫んでしまうこともあるが、今後はそれは控えたい。
あくまでも、ぶつぶつと、が重要だ。
後者(夫への不満)は夫がいない時間帯なら、これまた家の中で普通に、
「なんで~~なのかな、何回言っても~~なんだよな、ほんと嫌になっちゃう」
という具合でしゃべっている。
嘘である。(←)
もっと汚い言葉でぶつぶつ言ってしまう。
こともある。
それは毎回反省しているのである。
いくら本人に直接言っていないからといって、汚い言葉で罵るべきではない。
自己嫌悪が強まる上に、ストレス発散というより逆に憎しみが増殖してしまう。
独り言ぶつぶつは習得済みだが、
このとき新たにおすすめされたのが替え歌だ。
発想が新鮮すぎて戸惑ったが、母らしい方法である。
母のモットーは嫌なことは笑いに変えることであり、替え歌にすることは手っ取り早い手段である。
その話をしていた時は運転についてだったので、
「例えば~~、
法定速度を下回ってのろのろ走る車が前にいてイライラしたときには、
『北風小僧の勘太郎』にのせて
“のろのろ~~のろの~ろのろすぎる~~”
って感じ☆」
と母が言うので、びっくりした。
なんて安直な!!
しかもちょっと得意げなのはなんで?!!
もっとウィットにとんだ感じで元歌に合わせて韻を踏んでいたりするのかと思ったら!
適当of適当でさらに笑える。
しかもなぜその選曲なのかと聞くと
最近NHKの“みんなのうた”で北風小僧の勘太郎が流れていて、お気に入りだかららしい。
『北風小僧の勘太郎』がお気に入りの歌って、それも新しすぎるだろ!
とツッコミどころが多すぎて、本題からそれてしまったが、
確かにイライラをうまく収めるというか受け流すにはもってこいの方法である。
私もこれからぜひ実践したい。
ぶつぶつ言うというのは日々やっているが、
汚い言葉にならないように気を付けること、
それでもやはりよろしくない言葉が出て来そうな場合には断然歌の方がよさそうだ。
この話を母として、「替え歌にするのいいな!」と思ってからもう2週間くらい経つが、実践できていない。
イライラすると、気持ちが盛り上がってしまってガーーーッと怒りが溢れ出そうになる。
すると本能として押し込めようとするらしく、息を止めることでしのいでしまっているようである。
ぶつぶつ文句を言って吐き出すこともできなくなっているではないか。
これでは本末転倒だ。(使い方間違ってる?)
というか、そもそも、日々の生活でイライラする出来事ってこんな多いことある?
私の感情合ってる?
多分平均よりかはイライラしやすい方ではあるのかな?^^
理想を言えば、独り言ぶつぶつとか替え歌とか必要ないくらい、心が安定した人間になりたいものである。
しかし、それは急には無理だし、努力してどうにかなるものでもない(変に努力してしまうとストレスが溜まって発狂しかねない)。
だから、イライラしやすい性格であることは受け入れて、
独り言と替え歌で人生乗り切っていきたい。
まず、イライラすると息を止めてしまうことはやめて、深呼吸をしよう。
(これは万人に知られたアンガーマネジメントの方法)
そして、独り言ぶつぶつと替え歌にするんだ!という強い意志を持って(←)、
イライラと付き合っていきたい。