「ごめんて…」
「ごめんて!」
もうほんとうるさい。
私の夫が最近このように謝ってくる(?)ので、耳について気になった。
「ごめん」
じゃなくて
「ごめんて」
と言うのはなぜ?
「ごめん」じゃダメなの?
というか、そもそも私はそこで謝ってほしいとか思っていない。
納得したならシンプルに「わかった」とか、
不服ならその理由や弁明の言葉を待っているのだ。
決して「謝れ!」なんて言っていないし、思ってもいない。
“謝罪の言葉”は素直に相手の言葉(注意)を受け入れたというポーズになり、
あたかもその場面での最善の言葉のように思われがちだが、
私はそうではないと思う。
ただの、その場しのぎの言葉であることが多いと思うのだ。
前を歩く人のかかとを踏んでしまった、肩がぶつかってしまった、持っている傘が当たってしまった、
そんな時に反射的に出る「ごめん!」「すいませんっ」は素直な謝罪でありその言葉は必要である。
私が言いたいのは、
生活を共にする中で気を付けてほしいことや、
ちょっと直してくれると嬉しいなということ、
直せるかはわからないけれど私は困っているよ、
ということを伝えているときだ。
・電気つけっぱなしだったよ
・物音が響いて寝付けなかったよ
・納豆の糸がキッチンに残ってたよ
とか、思い出せないくらいのちっさいことだ。
上記のこと以上に細かいことであることが多いかもしれない。
だったらそんな小さいことをうるさく言わないであげて、と思うかもしれないが、
私なりにかなり我慢していて、思ったことがすぐに口から出てしまう性格を抑えて6割くらいは言わないで我慢している。
しかも、責めるような口調や怒った口調では言っていない。
淡々と報告しているのだ(その方が怖いという抗議は受け付けない)。
そこで、
「あ、ごめーん」「気を付けまーす」
と、フランクに返していただいてまったく構わないのだが、
「ごめんて…」
としょんぼり&いじけてる感じで謝ってくる。
謝ってくると書いたが、
「ごめんて」は誤りの言葉ではないと私は認識している。
じゃあなんだ。
“逆切れ”の意志を伝える言葉である。
「ごめんて」の「て」は
「って言ってるじゃん」
「って言ってるのにどうしろというのだ」
「って言ってるんだから怒らないでよ」
という意味だろ?
「て」をつけるなら、「ごめん」もいらねえ。
思ってもいない「ごめん(て)」を言われることほど、腹が立つ&虚しいことはないぞ?
(あ、口調に苛立ちが表れてしまいました、失礼)
まあ、私の正直なところです。
最近、この「て」が気になりすぎてしょうながい。
小言(というほどのものではなく、単なる事実の報告のつもりだが)を言った上に、
「その「て」つけるのやめて?」
などと言おうもんなら不穏な雰囲気になるのは避けられないので、
タイミングを計っているところである。
しかし、気になることをずーーっと黙っていることができない性格なので、
私の口から「「て」やめろ?」という言葉が出る日は近いと思う。
その時には、「やめろ」なんていう言い方は決してしないように、
3回深呼吸をしてからニコニコで言ってやろうと思う。
それにしても、、、
「て」
ってなんだ、おら。
文句あんのか。
あ、失礼しました。