最近気づいた。
私は人のプライドを傷つけるのが大の得意かもしれない、と。
人を褒めることも得意だと思っていたが、それ以上に人の自信を喪失させる言葉がポンポン浮かんでくる。
ここで、声を大にして確認しておきたいことは、
思いついたことを決してそのまま口にすることはないということだ。
私もいい大人だし、自分がされて嫌なことは人にしてはいけないという教えのもと育ってきているので、人を傷つけるようなことは言わない。
思ってもしっかり飲み込むことができる。
しかし、問題は「思ってしまう」ということにあり、それを思って飲み込むのは自分なので、自分ってなんて性格が悪いんだろうと、落ち込むことになる。
自分で自分を傷つけていると言うと、何かわいそぶってんだと思われると思うので、別の表現の方が正しいのだろうが、思いつかないのでそのままにしておく。
例えば、
仕事場の同僚が「週末こんなことをしたんだよね!」と自慢してきたとすると、
「だから何?」「それってそんなすごいの?」「私もできるし」「もっと他のことに労力かければいいのに」と思ってしまう。
夫が「今日15キロも走った!ほら見て!今日だけで1万5千歩もいってる!」と自慢げに言ってきても、そんな走ってるのになんでちょっとぽっちゃりしてるんだよ」「走るとかの前に酒とか節制しろよ」と思ってしまう。
なぜ、素直に「すごいね」「いいな~」と思えないんだろうか。
これは嫉妬心や負けず嫌い精神からくる感情かもしれない。
自分に自信がないことの表れかもしれない。
劣等感にまみれて生きて生きて、自分の頑張りも純粋な気持ちで認めてあげられていなかったのかもしれない。
高校1年生のときの錬成会なる学校行事の神父様のお話の中で(ミッションスクールだった)、
I am OK. You are OK.
という言葉を習った。
自分に対して、「大丈夫」「よくやってるね」と肯定的な感情を持つ。
そうすると、他人のことも「大丈夫だよ」「それでいいんだよ」「いいね」と認めることができるようになるということだ。
逆に言えば、自分を自分で受容できなければ、他人を受容することなどできないということだ。
高校時代の私はこの話を聞いて、特になんの感想も持たなかった気がするが(何なら「何きれいごと言ってんだよ」と毒づいていたかもしれない)、今になって胸にしみてくる。
素直になりたい。
いいねと思えるようになりたい。
変な劣等感や敵対心を持たず、
いいねいいね!と自分も他人も認めていきたい。
自分も頑張っている。相手も頑張っている。
認め合い、励まし合い、いたわり合いながら生きていきたいものだ。
でもきっと私みたいに表面には出さなくても心の中で黒いことを思っている人はたくさんいるはず……