ussamのつぶやきダイアリー

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ネタバレは文化になったらしい

 

朝の情報番組を見ていたら、

「最近ではあえてネタバレを知ってから、映画やオーディション番組やドラマやアニメを見る人が増えている」

という話題をやっていた。

 

 

街頭調査の結果、

「ネタバレされてもよい/むしろ進んでネタバレを見る」が約半数。

 

聞いた対象にもよるだろうが、驚きである。

 

若い人ほどネタバレに寛容であり、年代が上がるとネタバレは許せないという人が増えるということであった。

 

 

私はというと、“ネタバレ”という言葉に嫌悪感を覚えるくらいネタバレされることを恐れている。

 

恐れているなんていうとおおげさかもしれないが、ネタバレされた瞬間に映画や番組を見たいという気持ちが0になる。

 

 

情報番組中で、サバイバルオーディション番組はネタバレを見てから視聴するようにしているという女性がいた。

その方は自分の推しが生き残れたかを確認してから、安心して見たいからと話していた。

 

その気持ちはわからないでもないが、サバイバルオーディション番組の醍醐味は、推しの喜び苦しみに共感しながら、選ばれるか落とされるかの緊張感をともに味わうところにあるのではないか?

と思ってしまう私の考えはもう古いのだろうか。

 

実際私は、ちょっと前にやっていたガルプラ999を見ていたが、リアルタイム視聴できなかった最終回を見る前に最終デビューメンバーを知ってしまい、結局最終回を見ることをやめてしまった。

 

結果を知ってから、結末を知ってから、映画や番組を見たいという気持ちにはどうも賛同しかねる。

 

 

 

しかし、その情報番組の中で語られていた、“レコメンド文化”というのには共感した。

 

スマホが普及し、SNSなどによる個人レベルでの情報発信が普通になっている。

 

すると、さまざまなレビューも書き込まれることになる。

 

何かを購入するときには、レビューを参照してから買うことは当たり前になっている。

私も100%レビューの確認はする。

 

そのような事前に情報を収集するということは物の購入に際してのみならず、

映画やドラマを見る時、読む本を選ぶときも同じである。

 

私も映画に行く前にはレビューを確認する。

見たいな~と思っていた映画でも評価が☆3.5以下だったり酷評コメントが多いものだと、やっぱ見に行くのやめよっかなと思ってしまう。

 

逆にまったく興味がなかった映画でも評価が4.3以上だったりすると気になって公式ホームページまで飛んで調べておもしろそうだから見に行ってみよ!となったりもする。

 

 

本に関してはレビューサイトを見ることはあまりないが、誰かがSNSでいいと言っていたものだったり、家族や友達に勧められたり、本屋大賞を受賞したり…という「おもしろい本」「いい本」という評判を知ってからでないと踏み出せないこともある。

踏み出せないというより、誰かが勧めていたものはおもしろさが保証されている気がして、読み始めやすい。

 

 

映画なら約2時間、ドラマは十数時間、本はものによるが約5時間(読むの遅いです)…

と何か視聴したり読んだりしようとすればそれなりの時間がかかる。

 

今はそこまで忙しくない生活であるとはいえ、やりたいことはそこそこある。

その中で選んだ映画や本、ドラマがおもしろくなかったとなれば、かかった時間が無駄なものになってしまったという意識が働く。

 

本来、これはあまりおもしろくなかったな、自分には合わなかったな、と思うことも一つの楽しみとしてとらえるべきだろうし、そうありたいと思うけれど、そこまでの心の余裕はないようである。


だから、事前に情報収集し、おそらくこれは間違いないというものだけを享受しようとする。

 

 

なんともつまらない世の中である。

 

つまらないと思いながらも、やはりレコメンドされることを欲している自分がいることも否めない。

 


だから、

先に書いたネタバレは私自身は許容できないが、

 

ネタバレを自ら求める人の心のうちにある、

・先に内容を知っておもしろいと思ったものだけに自分の時間をかけたい。

・内容が保証された状態で見たい。

・結末や結果だけをネタバレで知ると時間の短縮になってよい。

というような考え方は実はわからなくもない。

 

 


ネタバレ文化、レコメンド文化、

 

インターネット・スマホの普及により誰でも・いつでも・どこからでも情報を発信でき、

また、いつでも・どこでも情報を得ることができる、

そのような時代において自然な流れなのかもしれない。

 

 

でもやっぱりちょっぴりさみしい。

 

矛盾しているかな。