家を7時前に出発し、職場に向かっていた。
その日は雨で天気が荒れ模様だという予報だったので、いつもより少し早く家を出た。
いつもよりみんな速度落としめで走っているな~混まないといいな~
なんてことを考えつつ、重ダルい体を車に乗せて走っていく。
すると、自転車で通勤している人たちの集団が通り過ぎていく。
外国の方々だったので、同じ団地(社員寮かなんか?)に住んでいて工場とかの職場に向かっているのかな~と勝手な想像とともに、こんな日に自転車通勤は大変だな~と半ば同情しつつも、完全に他人事の感想を持ちながら自分はとろとろと進んでいく。
長い橋を歩きで渡ってきている人もおり、雰囲気から単なる趣味の散歩でもなさそうなので、これまた大変だな~と思ったりもした。
そして、いつも車が混み始める箇所に差し掛かった。
雨の日のわりには思ったより車が詰まっておらずラッキーと思う一方で、「なんでだ?もうみんな一足早いお盆休みか?」と悪態付きながら進んでいく。
朝のだらだらした車の流れは一段と眠気を誘う。
半分無の境地で、半分だる~~~と思いながら走っていると、傘をさして歩く人が見えた。
雨の日なんだから傘をさしている人なんて一人や二人ではないだろうに、なぜその人が目に留まったかと言うと、
傘にライオンが何匹も描かれていたからである。
正確に言えば、あれがライオンだったかは定かでない。
黒地に黄土色の何ものかわからない動物のシルエットが並んでいるのだ。
かわいくキャラクター化された動物のイラストであればまだなじみがあるが、
なんといったらいいのだろうか……
スフィンクスの仲間のようなエジプトに像として立っていそうなライオンのシルエットと言ったら伝わるだろうか。
それが傘の骨と骨の間の布部分にデーンと大きめにプリントされているのである。
それが傘を一周しているので、
8体くらいのライオンがデーン、デーン、デーンと並んでいるという画である。
それをさしているのが、ごく普通のサラリーマンという感じのスーツ姿の男性であった。
個性的な服装の独特な雰囲気の人がさしていたら、むしろなんとも思わないのだろうが、
無個性のスーツ+超個性的で存在感抜群の傘
という何とも言えないミスマッチ感が私の心にグッと来たのである。
本当にどうでもいいの極みみたいな話で申し訳ない。
でも、あの傘を見た瞬間、「絶対ブログに書こ♪」と思ってしまったのである。
自分の精神状態が少し心配である(笑)
しかし、この傘のおかげで一笑いし(失礼極まりない)、渋滞がそろそろ起こりそう&押し寄せる睡魔との闘いが始まりそうな通勤タイムを明るくしてくれたので、本当にありがとうと言いたい。
では。